院長は整形外科専門医であり、皮膚科専門ではありません。整形外科の日常診療の中で患者さんの手足・体を直接拝見する機会は大変多く、皮膚疾患や皮膚のトラブルを非常によく目にします。患者さんは意外と皮膚のトラブルを簡単に考え、安易に市販薬を塗ったり、間違ったケアをされていることに驚いております。正しくお薬を処方し使い方を説明し、手や体の洗い方等の生活指導を行なうだけで大半の症状は早く軽快しています。最近は正しいスキンケアが重要であると考えており、診察の中で患者さんに指導も行っています。

手荒れ・肌荒れ・湿疹

肌荒れはいわば体の信号です。手や顔だけの肌荒れはほとんどが接触性皮膚炎であり、仕事や家事で使う洗剤や手袋、日常用いている化粧品等が原因になっていることがあります。いつから症状が出ているのかや春や秋など決まった時期に起こっていないか等が診断上重要になることもあります。多くは「なぜ肌が荒れたのか?」の犯人捜しが重要です。犯人が分かれば、適切な治療が可能になります。当院での治療とスキンケア指導で改善する患者さんは多いのですが、中には専門治療を必要とする方もいらっしゃいます。その際は専門医を紹介させていただきます。

アトピー性皮膚炎

院長自身も乳幼児期には皮膚炎を持っていました。医師であった父親から「はい、これ」とよく塗り薬をもらって塗ってもらったのを憶えています。首の回り、肘の前側、膝の裏がいつも痒く、大変つらい思いをしました。

現在、当院にはアトピー性皮膚炎をかかえた患者さんも来院しています。多くは飲み薬や塗り薬による治療を行っていますが、完治していないのが現状です。アトピー性皮膚炎は生活環境と密接に関わりを持っており、環境整備も治療上、とても重要な要素になります。それに加え、ご自身のご自身によるスキンケアがより大切になります。

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